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「No.2が会社を成長させる」登壇後インタビュー ──西取締役に聞く、覚悟と責任の話」

Talk member

株式会社アスカフューネラルサプライ
総務・広報

窪田 美幸

株式会社アスカフューネラルサプライ
代表取締役代行・CFO

西 祥平

目次

はじめに

「2番手って、何をする人なんですか?」

社長を支える人? 責任者?

──それだけでは語りきれない“2番手”の世界。

先日パシフィコ横浜で開催された「フューネラルビジネスフェア2025」で「No.2が会社を成長させる」というテーマで登壇した西取締役にインタビューしてみました。

トップと現場のあいだで、組織の芯をつくる“2番手”というポジション。
そのリアルと本音を、編集部・窪田が深掘りします!

トップの一番の理解者になれますか?

窪田
まずお聞きしたいんですが、西さんにとって“2番手”の仕事の原点って、なんですか?
西
それはもう、「トップを知ること」からです。
言われたことをこなすだけの関係ではなくて、その人の思想や価値観、生き方まで理解する。
社長の言動の背景にあるものを徹底的に知ろうとしないと、2番手は務まらないと思っています。
窪田
それってすごく深いですね…「理解してる“つもり”」じゃダメなんですね。
西
はい。うわべだけで思想に物申すのは、ただの批判です。
僕は、“トップの一番の理解者”であるべきなのです。
そのうえで、社長の良さをどう引き出せるかが2番手の腕の見せ所だと思っています。

“変わる”ことから逃げない

窪田
西さんの話を聞いていると、2番手ってすごく柔軟性が求められる役割ですよね。
西
 まさにそこです。トップに合わせて自分が変わる覚悟が必要なんです。
「そのやり方、合ってないと思います」と否定するんじゃなくて、
「この人なら、こういうアプローチが合うかも」と、自分の形を変える。
窪田
なるほど…。でも、自分を変えるってなかなか簡単なことじゃないですよね。
西
はい、でもそのトップに共鳴して、その環境に自らの意思で身を置いたからにはそうすべきです。
それができないのであれば、会社を変えて自分の求めるトップのところへ行くしかないと僕は思います。
窪田
それが西さんの思う「2番手の覚悟」ということですね。
西
そうですね。そして、感情論ではなく、エビデンスに基づいて、ロジカルに伝える。
トップが見落としている視点に気づけるのも、2番手の大事な役割です。

理念を“仕組み”に落とすのが仕事

窪田
アスカではカルチャーの整備にも西さんが大きく関わっていますよね。
西
はい。社長が描いたビジョンを“絵に描いた餅”にしないために、仕組みづくりが必要なんです。
だから、僕は経営理念をベースにしたルールブック「ACC(アスカ・コミュニケーション・カルチャー)」をさらに全社員に落とし込んでもらえるように皆に伝え続けています。
窪田
評価制度の半分がカルチャーに関する項目って、初めて聞いたときは結構衝撃でした。仕事がちゃんとできるかが判断基準じゃないんだ!って。
西
それぐらいカルチャーを「実行」してもらうことを重視しています。
仕組みにして、日常に落とし込まなければ、理念は機能しないんです。

2番手は、都合のいい人じゃない

窪田
最後に、“2番手の条件”を西さんなりに一言で表すと?
西
覚悟と責任。
都合のいいときだけ経営陣面して、都合が悪くなったら社員面する──そんな2番手は必要ありません。
代表者と同じ視座を持って、全てに向き合う覚悟を持つこと。それができて初めて、2番手として組織に貢献できると思っています。
窪田
まっすぐで、すごく厳しい言葉ですね。でも、胸に刺さりました。2番手の西さんがそんな気持ちで日々頑張ってくれていたんだと気付くことができました!

さいごに

「2番手」という言葉には、“補佐”や“裏方”というイメージがあるかもしれません。
でも、西さんの言葉から感じたのは、組織を支える“もうひとつの軸”としてのプライドでした。

トップを支え、カルチャーを仕組みに変え、社員に向き合う。
そんな“覚悟ある2番手”がいる組織は、きっと強い。

みなさんの組織にも、そんな“影の主役”がいるかもしれません。